眞子さま百年の恋は新皇室の危機

総力特集 令和皇室に何を望むか

保阪 正康 昭和史研究家
ニュース 社会 皇室

皇族の恋愛問題は起こるべくして起こった

幸せ一杯の婚約内定会見だったが  ©JMPA

 なんら解決の兆しが見えぬまま、とうとう元号を跨いでしまいました。秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭氏の結婚問題のことです。

 お二人の婚約内定が発表されたのは、2017年9月。赤坂東邸で行われた会見では、眞子さまが「太陽のような明るい笑顔」と小室氏を評すれば、小室氏が眞子さまに対して「月のように静かに見守ってくださる」と応えるなど、その場はお二人の将来を祝福する雰囲気に包まれていました。

 この時、恋愛結婚であることがお二人の口から語られました。国際基督教大学(ICU)に通っていた2012年からお付き合いを始め、2013年12月に小室氏から、「将来結婚しましょう」との申し出があったというのです。

 お子様の自由意思を尊重する、秋篠宮家ならではのことと言われました。なぜなら、ご両親も皇室には、ほとんど例のない大学のサークルで育まれた、純粋な恋愛結婚だったからです。

 順調に行けば、2018年3月には納采の儀、11月には帝国ホテルで結婚式が開かれる予定でした。

 しかし、婚約内定会見のわずか3カ月後の2017年12月、状況は一変します。小室氏の母と元婚約者との間に、金銭トラブルがあったことが週刊誌で報じられたためでした。

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source : 文藝春秋 2019年6月号

genre : ニュース 社会 皇室