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秋元康「フミヤは、そこで車をUターンさせながら言うんだよ。『せっかくのデートだから、履き替えておいでよ』」――編集部員が選ぶ“今年の名言 2024”

Part5

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2024年に「文藝春秋 電子版」に掲載された記事の中から、編集部員がとくに心を掴まれた「イチ押しの言葉」を紹介します。

秋元康「フミヤは、そこで車をUターンさせながら言うんだよ。『せっかくのデートだから、履き替えておいでよ』」

(2024年8月号、「秋元康ロングインタビュー 第8回」

 

 

秋元さんが芸能界一のモテ男・藤井フミヤさんについて語るエピソードから。漫画家・柴門ふみさんがファンだったフミヤさんと食事をする際、柴門さんが靴を履き間違えて来てしまった。そのときフミヤさんが言ったお返事がこれです。模範回答は「そのままでも素敵だよ」ですが、フミヤさんは車をUターンさせて柴門さんの家へ戻りました。それは柴門さんが必死に考えたであろうコーディネートとお気持ちをスルーできなかったから。モテ男の気遣いが凝縮されたひと言でした。この強烈なフェロモンは誌面から放たれ、連載のなかでもひときわ反響が大きかったです。ちなみに「有働対談」の有働由美子さんも、フミヤさんの大ファンです。(編集部・倉林)

石破茂「米国領土に自衛隊の基地を置くことも考えるべき」

(2024年10月号、「自民党総裁選候補者連続インタビュー」

 

 

2025年にアメリカ大統領が代わることを念頭に、日米地位協定の見直しについて質問した際に返ってきた言葉です。もちろん前方展開ではなく訓練のためとの留保つきでしたが、在米日本自衛隊地位協定を結ぶことで、「同一、対等」の関係に近づくのではないかとの提言でした。果たして石破総理はトランプ大統領に提案できるのでしょうか。(編集部・松崎)

髙島崚輔「一番暮らしに近くて、一番世の中を変えられる仕事が市長なんじゃないか」

(2024年11月14日配信、「27歳芦屋市長、年上を動かす『対話術』」

 

 

史上最年少で市長に就任した髙島崚輔・芦屋市長が「文藝春秋 電子版」のオンライン番組に出演した時の一言です。ハーバード大卒の若きエリートであり、世界中のどこでも行けるであろう彼が、日本の地方自治体で首長をやっていることの意味を計りかねていたのですが、この一言でなるほど!と得心がいったことを覚えています。(編集部・西崎)

source : 文藝春秋 電子版オリジナル

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