1965年(昭和40年)生まれの音楽家が元気である。
代表的なところでは、奥田民生、岡村靖幸、吉川晃司、YOSHIKIなど。女性も含めると、ここに吉田美和や、復活を遂げた中森明菜も入る。
というわけで65年が音楽界の当たり年になるのだが、実はこの年、野球界でも当たり年で、何しろ古田敦也、山本昌、小宮山悟、渡辺久信、池山隆寛、吉井理人、与田剛なのだから、ある意味では音楽界以上に、錚々たるラインナップとなる。
それはともかく音楽界の、さらにはロック界の「65年組」は、なぜ未だに元気なのだろうか。
このテーマを深掘りすることで、65年前後生まれの同世代が、「人生100年時代」とやらを軽やかに生き抜くヒントが見えてくるかもしれない――そう考え、音楽評論家として、65年組音楽家の元気さの理由を考えてみたいと思う。

心身のメンテナンスに成功
いきなり身も蓋もない話になるが、前提として、豊富な財力が背景にあろう。
もちろん、65年組一人ひとりの財布を覗いたわけではないのだが、世代的には90年代の「CDバブル」で大いに潤ったはずの世代である。
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