『文藝春秋』6月号の「有働由美子のマイフェアパーソン」のゲストには、NHK朝ドラ「あんぱん」ヒロイン・今田美桜さんに来ていただきました。

　東京進出に際し、「福岡で一番かわいい女の子」という絶妙なキャッチコピーで一躍人気となった今田さん。数々のドラマ・映画に出演し、2024年のタレントCM起用社数ランキング（ニホンモニター調べ）では12社と、女性ランキングで4位につけています（ちなみに1位は川口春奈さんの24社！）。

　そんな今田さんと有働さんは、一体どんな話をするのか。担当編集者として興味深く2人の会話を見守っていましたが、対談の冒頭で異常な盛り上がりを見せたのが“酒談義”でした。

　連載の読者の方はご存じだと思いますが、有働さんは対談でいつもアルコールの話題を振るほど相当なお酒好き。一昨年末には、会食で泥酔して、階段を踏み外して顔を負傷、絆創膏を付けてニュース番組や小誌連載に出たなんてこともありました。

　一方の今田さんも、かなりのお酒好きで知られています。ビールやハイボールのCMに出ているだけあって、「おつまみも自分で作ります」「ハツ、レバー、銀杏などを肴にビール、ハイボールを飲んでいる」などと、雑誌のインタビューで明かしていたほど。

　酒豪2人の話題は好きなお酒の種類から、「どのぐらいの量を飲むのか？」ということに及び、今田さんが「量は意識したことがないですが、スーパー元気だと、朝まで行ってしまうことも」と告白。朝まで飲むとは流石は若者、と私が妙な感心をしていたら、今度は有働さんが、

「私、40歳頃まではウイスキー1本を一晩で空けるくらい飲んでいて」「でも今では『死んでもいいから飲む！』と思っても飲めないんですよ。若いうちに、時折はワーッと飲むのもいいと思います」

と、桁違いの豪快エピソードを披露したのです。これには今田さんも「私はそこまでじゃないかもしれない……」と、白旗宣言。謎の酒量対決は有働さんに軍配が上がったのでした。

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