文春オンライン

「文政権は本当に運が強い」与党圧勝の韓国総選挙、新型コロナが流れを変えた

2020/04/17

当初は「反日」で戦うつもりだった与党

 今回の総選挙で日本通といわれる国会議員は「未来統合党」にひとりのみといわれる。徴用工問題で文喜相前国会議長が国会にかけていた解決案も「5月末の現国会で廃案処分となり、新国会で新しい法案を作らなければならなくなったが、反日のスーパー与党が立法に動くわけがない」と前出記者は話す。

 実は、与党「共に民主党」は当初、今回の選挙を「韓日戦」とし、野党を「親日」として攻撃していた。今となっては死語となっている、「土着倭寇」という言葉を持ち出し、世論から失笑する声も上がっていたが、これも新型コロナウイルスであっという間にかき消された。 

 もし、なんていう想像は詮ないが、新型コロナウイルスが起きていなければ、与党こそが旧態依然と見なされ、これほどの勝利はなかっただろう。 

ADVERTISEMENT

©iStock.com

 2022年5月まで文大統領はスーパー与党の後ろ盾を得て日韓関係に臨むことになる。 

 今後の日韓関係にかかる暗雲は容易に消えそうにない。 

 

「文政権は本当に運が強い」与党圧勝の韓国総選挙、新型コロナが流れを変えた

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー