完成
アイスをすくう前にディッシャーをぬるま湯にさっと通すとキレイにアイスがすくえる。ちょっとした手間をかけると仕上がりに差が出るという。
そんなアドバイスをいただいたにもかかわらず、バニラアイスの形がいびつになってしまった不器用な筆者。しかし、自分で作っただけに愛着が湧き、思わず「かわいい」とつぶやいてしまった。
肝心の味は、見た目とは違って絶品! レモンとローズマリーのフレッシュな風味のなかにバニラとガムシロップの甘さをほんのり感じる、さわやかな口当たりだった。
ちなみに、tsunekawaさん作の「レモンとローズマリーのクリームソーダ」の写真はこちら。同じページに筆者のクリームソーダを載せるのはおこがましいほどのクオリティ……! これぞ職人の技だ。
クリームソーダの道は一日にしてならず
いくら自作のクリームソーダに愛着が湧いても、1杯作り終えてから「もっと氷を敷き詰めればよかった!」「アイスのすくいかたを練習したい」「次はグラスも替えてみよう」など、やりたいことが見えてきてすぐに挑戦したくなった。
クリームソーダの道は一日にしてならず。だが、このクリームソーダを作るのにかかった時間は10分ほどだった。夏休みのおやつの時間に家族と作ったり、ひとりの昼下がりに作ったりと、さまざまなシーンで楽しめそう。
tsunekawaさんは「自分だけのクリームソーダを作ってほしい」と話す。実際、彼の考案したレシピは、これまでのクリームソーダの概念を覆すものも多い。
「クリームソーダにルールはありません。大人の人はお酒のリキュールを使ってもいいし、色付きのシロップを粉寒天で固めて宝石に見立ててもいい。レシピ本には基本の作り方を載せているので、そこから自由な発想で変えていってほしいです。みんなでクリームソーダの文化を発展させていけたらおもしろいですよね」
8月11日には2冊目のレシピ本『空色の喫茶店Recipe』を発売予定。tsunekawaさんは、これからもクリームソーダの研究を続けるという。この夏は、手軽で奥深い“クリームソーダの世界”に一歩踏み出してみる?