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「大江戸線はビニールだけで何とかしている」「鹿威し風にデコっている」… 駅の水漏れ対策“駅もれ”の進化のナゾ

「駅もれ」の世界 #1

2021/11/19

genre : ライフ, 娯楽,

note

杉山 袋を貼り付けて溝に誘導する方法などありますが、バケツはひっくり返すから危ないのでしょうか。

萩原 誘導して排水できるポイントがない時にバケツなどをおいて、そこまでとりあえず筒状のもので誘導しているんだと思います。でも大江戸線はこだわっていて、チューブを使わず黄色いテープとビニールだけで何とかしてるんです。大江戸線の施工はすごい好きで、注目してるんです。

杉山 チューブ状にビニールのシートを丸めてる。

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萩原 保水する部分もビニールなんです。

駅もれを見に大阪へ

杉山 鹿威しは大阪でしたっけ。

萩原 大阪メトロ堺筋本町駅です。あれは大阪まで見に行きました(笑)。あそこまで面白いのはこの10年間見ていないんですよ。ほかにも日比谷線の仲御徒町に「こんなのあったよ」って教えてもらったのが…

杉山 ペットボトルだ!

・日比谷線仲御徒町駅の駅もれ

萩原 これは多分、砂をペットボトルに溜めてるんですね。地下水は泥水なんで……。

杉山 浄水している? すごいなあ。

牛乳パックよりはペットボトルの方がいい

萩原 意外なものだと衣装ケースや牛乳パックを使っていました。牛乳パックは水を溜める漏斗のように使用していたのですが、なんでそんな耐久性のない素材で作っちゃったんだろうって…。

杉山 内側が防水だからからかな。でもペットボトルの方がいいですね。

萩原 池袋駅には、チューブに造花をつけたりして、ちょっとデコってる駅もれもありました。