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「未成年のゲームは週3時間だけ」忘れたころにやってきた中国政府の“強権発動”

子どもや若者にとっては、大変な1年になった

2021/12/30

 新型コロナが感染拡大して約2年。中国のITやトレンドをウォッチしていますが、中国に行くことなく年を越すことになりました。

 とはいえ中国のトレンドとITを追う「36Kr Japan」というメディアなどでお手伝いしている関係で、中国にいるとき以上に中国のニュースをウォッチしていました。また普段ツイッターでよく中国情報を出す中で、中国在住の日本人・中国人からのツッコミもほとんどなかったので、おそらく普段からウォッチしている範囲においては浦島太郎にはなってないとは思うんですね。現地の方と「最近どうだい」などとよく話をしていましたし。

自由にモノも言えなくなって

 というわけで、2021年の中国について庶民的な視点を書きますと、中国人にとって今年がいい年かよくない年かというと、よくない年だったのかなあと。中国メディアの配信ルールがさらに厳しくなり、さらにあまり自由にモノを言えなくはなりました。これはもう暗い年だなと。特に消費を謳歌する若い社会人はさておき、今の子どもやその親御さんは大変だなあと思うんです。

 中国人は、「豊かになっているので幸せ」という価値観を少なからず共有して生きています。

 例えば人権の観点から問題視されているチベットとかウイグルについては、中国と外国で認知が異なりますが、中国の言い分は「中国のおかげでその地域の経済発展ができて、貧しさから脱却できた」というのがあります。まかり間違って中国人とこの問題でヒートアップしようものなら、多くの人が政府と同じ意見を出すでしょう。

怪しさしかない「おねがい社長!」ゲーム

 ツイッターでは「おねがい社長!」というゲームのCMが流れています。何(十)パターンが用意されていて、最初は金持ちや美女から軽蔑され相手にされない白のランニングシャツを着た貧乏青年が、起業をすることで一気に金が増えて、金持ちや美女を見返すというもの。

 実際に見てもらえればわかりますが、怪しさしかないCGに加え、現代版ゼンジー北京風とでもいいますか、なんとも怪しい日本語のナレーションで解説することにより、クソコンテンツのクソさに拍車がかかり、ファンのハートを鷲掴みにしています。

「ゲーム本編より面白い」とB級好きに刺さったおねがい社長の広告

 成金出世見返し物語は「おねがい社長!」のCMに限らず、中国で大人気のTikTokのようなショートムービーの広告でもよく見るんですね。さすがに怪しい日本語を話すわけではないですが、出演者の若い中国人が金銭的あるいは身なりが貧しくて不憫な扱いを受けるも、広告の商品を購入したら仕事もプライベートも成功して見返したという内容で、まさに「おねがい社長!」の広告的な流れであります。所得がじゃぶじゃぶ増え、食うにも遊ぶにも困らなければ嬉しいわけです。