完全に釣り三昧予定なので、仮眠ができれば良いという安直な考えでもあるが、実は宿泊先の「白保フレンドハウス」は釣れた魚も調理できるキッチン付きだ。大手ホテルにはないサービスこそ旅のスパイスになる。それが一番の決め手になった。
以上の大枠だけ決めて、2月に石垣島へ向かった。
初めての石垣島
日本最西端の与那国島、有人島として最南端の波照間島を含むいくつもの島で形成される八重山諸島、その中でも2番目に大きい島が石垣島だ。
2月でも平均気温が19度以上あり、当日も気温20度と荷物を背負って歩いてるだけで汗ばむほど、亜熱帯気候の素晴らしさを肌で感じた。
また西表島とともに島自体が国立公園に指定されている石垣島だが、4万8000人ほどの人口のうち9割が集中する南部には、コンビニ(すべてファミマ)や24時間営業のマックスバリュ、ドンキ・ホーテまであり、「石垣と赤い屋根瓦の家がある離島」といった私の偏ったイメージは20年くらい更新されていないことが分かった。
折角なので都市部から少し離れた個人商店で手作り弁当を購入して、釣りを開始した。
石垣島で釣行開始
釣行プランとして当然ターゲットに沖縄らしさを求めた。中でもマングローブジャックとオオウナギは石垣島では比較的手ごろに狙えて、かつ関東では基本的に釣れない魚だ。
さらに小型回遊魚を狙ったルアーゲームをベースにして、ボウズを逃れようという作戦だ。簡単に釣れるほど甘くはないだろうが、最果てに近い離島で魚が湧くように釣れて欲しいのは釣り人なら誰でも抱く願望だ。
釣り場は、マングローブが生育する河川汽水域から内陸の淡水域。特にオオウナギにおいてはダムや用水路にも生息するので、エントリーできそうなポイントは事前に地図にピン打ちしておいた。
初日の日中は、回遊魚のメッキを狙った。
海に近い国道脇から河川に一歩入ると、そこはマングローブ林が広がっている。