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〈同居女性の人骨を発見、捜査へ〉埼玉・本庄市5歳児虐待死 3人のシングルマザーに寄生した石井陽子容疑者「戦慄の洗脳」《21歳もサバを読み…》

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「祖父は道場六三郎の師匠」

 石井は実際にBさん夫婦を連れて広尾ガーデンヒルズを訪ね、「あの守衛は子供の頃から知ってる」と挨拶をしたり、ホテルニューオータニの高層レストランで食事をするなどして、セレブ感を演出。西武百貨店の商品券を換金したり、吉野家の優待券を大量に持っていたこともあった。

柿本容疑者と歩夢くん(柿本のフェイスブックより)

 Bさんが続ける。

「料理人の祖父は道場六三郎の師匠だったと言い、実際に料理の腕は抜群。慣れた様子で築地市場を案内されたこともありました。丹羽も石井に心酔し、『持つべきは金持ちの彼女だよ』と自慢していた。ただ、厳格な石井の父に結婚を反対されているので、実家の資金力を頼れないんだと」

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 石井は「物を知らない洋樹を、大学生の頃から私が育ててきた」と豪語し、丹羽は「あおちゃんに捨てられたら、俺は死ぬ」と言い切るような関係だった。

丹羽洋樹容疑者

 やがてA子さんが息子を出産。すると「保育士の資格がある」という石井はオムツ交換やお風呂など、積極的に世話を買って出た。

 一方、その頃からBさん夫婦の自宅内では、不審な出来事が起き始める。

「よく家のお金がなくなったんです。結婚や出産のご祝儀もあり、消えたのは何十万円にもなる」(同前)

 そして決定的な“事件”が起きる。ある日、夫婦喧嘩後、A子さんがBさんの口座から100万円を無断で引き出し、姿を消したのだ。

 A子さんが真相を明かす。