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エアコンのリモコンを紛失した、壊した…そんなときも1000円台で大活躍!「汎用リモコン」の選び方

エアコンのリモコンを紛失した、壊した…そんなときも1000円台で大活躍!「汎用リモコン」の選び方

2022/07/08
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ポイントはこれら設定コードの見分けやすさ、そして操作しやすさ

 上記の傾向は多くの汎用リモコンに共通する特徴なのですが、今回の2製品に限定した場合、優秀なのはオーム電機「OAR-N12」です。

 というのもオーム電機「OAR-N12」の取扱説明書には、設定コードごとにどのボタンが動作しないかがきちんと記載されているため、最初からある程度「当たり」の目星をつけて設定コードを選べるからです。

 エルパ「RC-36AC」は、記載されているのは動作する設定コードの番号だけで、設定コードごとの相違点についての説明がありません。そのため、きちんと動作する設定コードが存在しているのに、あるボタンが動作しない設定コードを使い続けてしまうケースが起こる可能性があります。

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オーム電機「OAR-N12」の取扱説明書。設定コードごとに反応するキーが「○」、反応しないキーが空欄で表示されています
エルパ「RC-36AC」の取扱説明書。こちらは対応する可能性のある設定コードが列挙されているだけで、設定コードごとの違いは記載されていません

 もう一つ、大きな違いとして挙げられるのが、液晶やボタンの操作のしやすさです。オーム電機「OAR-N12」はバックライトによって暗い場所でも操作しやすいのですが、エルパ「RC-36AC」はバックライトは非搭載です。

 またエルパの製品は、もっとも利用頻度の高い運転/停止ボタンがほかのボタンと同じ形状で目立ちにくく、慣れるまでは唯一ボタン形状の異なるタイマー入/切ボタンを誤って押してしまいがちです。

 一方でエルパ「RC-36AC」には壁に取り付けるためのホルダーが付いていますので、手に取って使う以外にも、壁面スイッチとして使うのにも適しています。オーム電機「OAR-N12」は、壁に固定するには、形状の合ったホルダーを自前で探して調達しなくてはなりません。

オーム電機「OAR-N12」はバックライトを搭載しているため、エルパ「RC-36AC」(右)に比べて暗い場所でも見やすいのが特徴です
エルパ「RC-36AC」は壁掛けホルダーを付属しているのが強みです

 肝心の、エアコンとの相性はどうでしょうか。今回の実験にあたっては、計4台のエアコンで問題なく利用できるかをチェックしました。前述のように特定の機能のみ動作しないケースはどちらの製品にも存在しており、そうした意味では条件は同等なのですが、気をつけたいのは近年発売されたばかりのエアコンへの対応です。

 というのもエルパ「RC-36AC」は2015年5月発売までのモデルに対応するのに対して、オーム電機「OAR-N12」は2019年12月発売までのモデルに対応と、発売時期の幅がかなりあるからです。

 将来エアコンを買い替えたあとも使い続けたい場合、後者のほうが有利であることは間違いありません。この2製品以外を選ぶ時も、いつまでのエアコンに対応するかは、チェックしておくに越したことはなさそうです。