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ここぞの場面で選手を奮い立たせ、その気にさせ、ねぎらう…ヤクルト・髙津臣吾監督の“言葉力”

文春野球コラム クライマックスシリーズ2022

2022/10/12
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今年は、どんな言葉で選手たちを鼓舞したのか?

 本日から、CSファイナルステージが始まる。ここから日本シリーズへと続く、長く険しい道のりが始まる。ペナントレース中、監督は「今はまだムチを入れる時期ではない」と何度も繰り返しつつ、「いつかそのときが来たらムチを入れます」と言っていた。

「具体的には、どういうムチなのですか?」と尋ねると、「また、何か言葉を言うかもしれないですね」と監督は言った。ポストシーズンを控え、決戦前日となる11日には全選手の前で全体ミーティングが行われたという。ここで、髙津監督はどんなことを口にしたのか? 選手たちはそれをどう受け止めたのか?

 おそらく、球団公式YouTubeにおいて、その模様が後日公開されるだろう。僕は、一ファンとしてはもちろん、一ライターとして、彼が発した言葉に注目している。不測の事態が起こり、チームには試練が訪れたものの、それでもセ・リーグ2連覇を実現した。

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 ここからは、さらなる厳しい戦いが待ち構えている。選手たちを奮起させ、その気にさせる「髙津監督の言葉」に、僕は密かに期待している。そして、それが公になったときには、改めてその意図や狙いについて尋ねてみたい。

 繰り返しになるけれど、今日から戦いが始まる。……あぁ、緊張する。僕が緊張してもどうにもならないことはわかっているけれど、緊張が止まらない。昨年の「絶対大丈夫」のように、髙津監督の言葉に勇気づけられたい。まずは、先日の引退セレモニーで嶋基宏が発した言葉を噛み締めて、これから神宮球場に向かおう。

「見せましょう、ヤクルトスワローズの底力を!」

 去りゆく嶋基宏が残した名セリフだ。やはり、言葉の力は偉大だ。さぁ、行こう! 頑張れ、東京ヤクルトスワローズ!

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