アジア全域20億人が注目した芦田愛菜さんの進学先ですが、無事、慶應義塾大学法学部政治学科へご降臨されることが発表されました。
いや、めでたい。
将棋界に藤井聡太さんが、野球界に大谷翔平さんが、各界の常識を打ち破る若き逸材が輝きを放つ中、芸能界において「この人、人生何周めですか?」とか「各能力カンストしててチートじゃないですか」と言いたくなるような芦田愛菜さんが、慶應義塾女子高校からの進学先として選んだ法学部政治学科。
私も慶應中等部から慶應義塾高校を経て政治学科に進学した身として、こんな素晴らしい後輩ができてしまうことは光栄以外の何物でもありませんからね。先輩風を吹かせたいのではなく、政治学科でおおいに学んで、また仕事でもいままで以上に活躍していって欲しいと心の底から願い、応援しています。
活気のある伝統を持つ慶應の政治学科
我が政治学科には、ネットでもインフルエンサーとして著名なはあちゅう(伊藤春香)さんや、タレントとして活躍するミッツ・マングローブさん、世間を沸かせた元衆議院議員の河井克行さん、野党第一党の代表として辣腕を振るった衆議院議員・海江田万里さんなど、日本社会の屋台骨を文字通り担う各界を代表する優れた人材が輩出されています。同じ箱に芦田愛菜さんが入ってしまうのもまたいろいろアレかとは存じますが、臆することなく勉学に仕事に打ち込んでいただきたいと存じます。
かつては、慶應の政治学科と言えば政治学科のくせにノンポリか保守的で、進級が楽なことから体育会系で活躍する人たちには政治学科が最善とされ、政治学科中国語専攻と称して昼間からキャンパスの日吉裏(ひようら)にある雀荘に入り浸り、酔っぱらってゲームセンターに乱入しスト2で負けて台バンして無事警察を呼ばれる学部生が後を絶たないなど、非常に活気のある伝統を持っています。
多国語の修得や海外留学で世界に羽ばたく塾生が多数
最近では就職戦線の冷え込み、出席や単位取得の厳格化などもあって徐々に塾内の引き締めも進んで、「政治学科は特にこれと言った国家資格も目指せない割に、まあまあ以上に勉強しないと卒業できない学部」と言われるようになりました。まるで昔の政治学科の卒業生は勉強せず楽して卒業できたかのように言い募るのやめろ。
先日も慶應義塾に巡業し、あれやこれやご一緒したりしていますが、政治学科と言われる割にはみんないろんなことを学んでいるなと思う面があります。