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釣った魚をすぐさまプロの手で料理してもらえる!? “熱海港海釣り施設”のヤバいサービスを体験してみた

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 周囲にならって手堅くアジを狙う。仕掛けは最近ソウダガツオやサバを釣り上げた「スルカゴ」と呼ばれるカゴ釣りとフカセ釣りを合わせたようなシンプルな仕掛け。

スルカゴのカゴは中古釣具で自作

 ウキ止めを使用しないため魚のアタリがダイレクトに手元に伝わり、魚が走るとリールに巻かれたラインが勢いよく放出する。まさに手元でアタリを楽しむ釣りだ。

 カゴにコマセを詰めて投げるだけで表層に集まった魚が釣れるので、小型回遊魚を狙うには最適といえる。施設で購入しておいた冷凍アミエビがちょうど溶けていたのでカゴに詰めて投入すると面白いほどアジが沸き上がって来た。

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15cmくらいあるので南蛮漬けやフライにちょうど良い

 仕掛けを入れればいくらでも釣れる状況である。しかし、このままアジを釣って終われるのか? 大物は諦めるのか? 葛藤していたところにボラの群れが通りがかった。

「……今回のメインディッシュはボラだ。もうボラに決めた」

ついに「大物」がかかった!

 ボラもアジ同様にコマセに寄って来るため餌を喰わせるまでは容易なのだが、いつも食べている餌との違和感から、すぐに餌を吐き出してしまう。そのため、針に付けた餌が吸い込まれたタイミングで瞬時に合わせなければならない。

 針がかりが浅く、何度かバラしてしまったものの、三度目の正直でがっちりヒット! 激しく抵抗するボラをゆっくり寄せて、無事本日のランチのメインディッシュであるイシダイ……いや、大物のボラを確保した。

良型のボラ

 アカササノハベラ、アジ、ボラ。熱海の地魚3種をもってランチの食材は揃った!