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しかし、生酒の場合は火入れをしないので、微生物がお酒の中に残っています。そのため、味が変化をしてしまう可能性が高くなります。

温度が高いと菌も活発に働いてしまうので、ラベルに「生酒」と明記されているものは、冷蔵庫に直行で保管するようにしてください。

購入して未開封であれば、生酒なら1カ月以内、それ以外の日本酒なら半年以内で飲み切るのが目安となります。

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日本酒はワインと違い、「縦置き」がベスト

また、「大吟醸」「純米吟醸」など、吟醸と名の付くものは火入れをしていても冷蔵庫に入れておいた方が良いです。こうした繊細なお酒は、味が変化することで全体的にバランスが崩れやすいためです。また、フルーツのような華やかな香り、爽快な味わいを楽しむためには、冷やした方が良いです。

酒屋やスーパー、コンビニに常温で並んでいる日本酒は、常温での保管で問題ありません。ただし、日本酒にとって紫外線は大敵です。

また、温度変化が少ない方がいいので、戸棚や押し入れなど冷暗所で保存するのがおすすめです。目安としては20℃くらいが理想です。

なお、日本酒はワインのように寝かせて保存をして良いかと聞かれることがありますが、縦にした状態での保存がベストです。理由は、日本酒は酸化によって味が変化しやすく、横に寝かせると空気に触れる面積が大きくなってしまうからです。

ただし、一般家庭の冷蔵庫のスペースを考慮すると、何本も縦置きするのは現実的に難しいです。私は、空気に触れるよりも温度の影響の方が大きいと考えているので、どちらかと言えば常温の縦置きより、冷蔵庫の横置きをするようにしています。

日本酒通の楽しみ方は「あえて寝かせる」

◯開封後

開封後は、生酒から一般的なお酒にかかわらず、どんな日本酒でも冷蔵庫での保存をおすすめします。開封後は酸化が進み、味が変化し始めるからです。開封をしてからであれば、生酒は1週間以内、それ以外は1カ月程度で飲み切るのが理想です。