ほんわかしたムードを醸し出している一方で、「義両親自慢NG」や「夫のイクメンアピNG」「先輩ママへの反論NG」といった暗黙のルールがあるとされているママ垢界隈。
インフルエンサーの杏さん(@apricot_candy_a)に、自身が受けた理不尽なママ垢ルール警察の取り締まり、ママ垢界にある先輩ママと後輩ママの師弟関係、絡んでくる垢主の傾向などについて、話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
◆◆◆
知らないと危険なマタ垢界隈のお作法
ーーどんなきっかけで、ママ垢ルールなどを意識するように。
杏 ママ垢の前に、マタ垢界隈を覗いているんですよ。妊娠してたときにつわりがすごくひどくて、同じような妊婦さんと情報交換したり、励まし合いたくて、アカウントを作ったんです。そのときに、マタ垢、ママ垢というものがあるのを知って。
それで、アカウントを作った際に、子供の月齢をアカウントに入れたり、女の子のママだったらリボンのマークとか、男の子だったらゾウさんか恐竜のマーク、みたいな決まりがあるんだなって。あとは、「気軽に絡んでねっていう」マークとかもあって。
ーーそれだけ聞くと、マタ垢はほのぼのしていそうですけどね。
杏 でも、やっぱり過激派やルール警察みたいな方たちがいらして。つわりでぶどうしか食べられないってなって、義母がシャインマスカットをいっぱい買ってきてくれたので、その写真を載せたら「シャインマスカットの写真を載せないでください」って絡まれたり。「自慢ですか?」とか「もっとひどいつわりの人はそれすら食べられないんだから、配慮してください」とか。
ーーマタ垢もそれなりにスゴいのですね。
杏 そういうのが、そのままママ垢でも引き継がれているというか。「“うちの子、離乳食を食べる”自慢しないでください」「偏食っ子のママは、そういうの傷ついてます」みたいな人がいて。
筋トレを頑張っている生後数ヶ月の子のママがアカウントを消すまで追い込まれたことがあったじゃないですか。一昨年くらいだったかな。「育児で精一杯でできない人もいるのに配慮が足りない」みたいな感じで炎上して、謝罪してアカウントを消すまでになってしまって。