それでも苦難を乗り越え、国内最大規模の養殖施設として復活を遂げると、「三陸翡翠あわび」としてブランド化。国内・海外に販路を広げてきた。

古川さんは「もともとアワビは成長するまで、かなり時間がかかってしまう」と話す。

「心が折れそうになるけど」…前へ

古川さんによると、この施設を復活させたうえで再びアワビを出荷できるようになるまでかかる期間は最低でも3年。それでも古川さんはこの現実に向き合うと決めていた。

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「心が折れそうになるけど会社復興していきたい」と前を向く古川さん

「今回で被災2回目で心が折れそうになるけど、当時、中学生だった息子も大きくなり営業部長をやっている。後継者もしかり、社員もたくさんいる。なんとか会社復興に向けた動きをしていきたいと思う」と前を向く姿勢を崩さない。

 

震災と火災、2度の苦難を乗り越えることになる元正栄 北日本水産。

美しく緑色に輝く「三陸翡翠あわび」を再び多くの人へ届けるため古川さんは前を向いている。

(岩手めんこいテレビ)