3月14日、ヤクルトが球団公式Xを更新。3月28日の開幕戦(巨人戦)で、先発を奥川恭伸投手(23)が務めると発表した。

「他の11球団は既に開幕投手を発表しており、ヤクルトが“大トリ”。奥川にとっては、プロ入り6年目にして初めての大役となります」(スポーツ紙記者)

 昨年の能登半島地震で被災した石川県かほく市出身。スポーツ紙に寄せた手記には“毎年初詣で訪れる榊原神社が被災して鳥居だけになってしまった風景が心に刻まれている”と綴る真面目な青年だ。一方、投手としてのキャリアハイは9勝をあげた4年前。右肘の故障などもあり、23年には一軍登板なしの憂き目も味わった。

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昨季は980日ぶりに先発勝利を記録 ©時事通信社

「ファンの間では『今季もダメか……』と落胆の声が」

 今季の春季キャンプでも周囲をヒヤリとさせる出来事が。

「先月18日、実戦初登板となるはずだったロッテとの練習試合で、当日に登板を急きょ回避したのです。故障の詳細を明かさない球団の方針で『下半身のコンディション不良』としか公表されず、ファンの間では『今季もダメか……』と落胆の声があがっていました」(同前)

 昨年も春季キャンプ終盤に腰痛を発症し、開幕一軍が叶わなかった奥川。

「奥川は22年に右肘を痛めて以降、手術が必要な状況とされながらも、頑なに保存療法を選択しています。昨年の腰痛も、右肘を庇った結果と見る向きが多かった。そのため、今年同じことが起こってもおかしくないのです」(同前)