反響を呼んだNHKスペシャル『闘うリハビリ』やギャラクシー賞奨励賞に選ばれた『ONの時代』で長嶋茂雄にインタビューをした元NHKアナウンサーの青山祐子氏が、脳梗塞に倒れる前と後の長嶋茂雄を語る。
病に倒れる前の長嶋監督はプライベートでも華やかな方でした。
何度かゴルフをご一緒しましたが、監督のティーショットのルーティンは独特でした。クラブを構えると、グリップを軸にクルクル回す。何度もグルグル回転するヘッドを見ながら、いつ打つのだろうと思っていると、ある瞬間にピタッと止まり、間を置かずにシュッと振る。
どうして大一番でホームランを打ったり、力を発揮できるのですか? と尋ねたことがあります。監督の答えは、こうでした。
「青山さんそれはね、直前までは腕の位置を確認したり、あれこれ考えるんだけど、打席に入ったら、すべて捨てるんですよ」
おそらくゴルフのスイングも同じことなのでしょう。

脳梗塞で倒れた後、監督は当初、表にでることを躊躇していました。やはり華々しい姿を見せて人気を博した方ですから、体が不自由になって、話すのも少し大変な様子を人に見せていいものなのか、悩まれていたのでしょう。
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