江戸の庶民を守るため、灼熱の炎と闘ってきた町火消。その「粋」な心は令和の時代に連綿と受け継がれている。

300年つづく江戸町火消の心意気
江戸幕府八代将軍・徳川吉宗の命を受け、享保の名奉行として名高い大岡越前守忠相(ただすけ)が創設した町火消。当時、江戸の町では「火事と喧嘩は江戸の華」といわれるほど火事が頻発していたが、幕府の消防組織が守るのは江戸城や大名屋敷などに限られていた。
高所での足場組みや棟上げを担う大工職人「鳶(とび)」を中心に選ばれた町火消は、隅田川の西側の「いろは四八組」、東側の一六組、計六四組に分かれ、それぞれの持ち場を守った。
ひとたび火災が起こると、高い梯子の上から火事場を確認。揃いの半纏をまとい駆けつけ、消火活動の目印として、火事場の風下にある家の屋根に上り纏(まとい)を立てる。延焼を避けるため周辺家屋を破壊する消火作業は、まさに命がけの業であった。
こうした町火消の伝統技術・文化を伝承するため、昭和14年に江戸消防記念会が結成され、現在正会員と準会員合わせて600名がこの活動を支えている。




毎年1月に東京ビッグサイトで行われる東京消防出初式では、江戸消防記念会が纏振りや木遣り、梯子乗りを披露し、江戸の町火消文化を現代に伝える
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