
手練れの業界ウォッチャーが、新聞報道にもの申す!
★臆測を垂れ流す警察OB
耳目を覆いたくなる陰惨な事件が起きた。3月下旬から行方不明になっていた京都府南丹市の小学生、安達結希君の遺体を遺棄したとして、4月16日未明、父親の安達優季容疑者が京都府警に逮捕された。
府警は当初から父親を疑い、スマホの位置データなどをもとに立ち回り先を次々と捜索。遺体を発見し、父親の自白を引き出した。
17日の読売新聞社説「11歳の命が失われる理不尽さ」、18日京都新聞社説「11歳の命奪った真相究明を」は、ともに幼い命が失われたことを嘆き、捜査当局に動機や背景など事件の全容解明を求めるとともに、SNS上で犯人についての臆測やデマの投稿があふれたことに警鐘を鳴らした。
数日おきに通学カバンや靴が別々の場所で見つかるなど謎の多い事件だった。当然、国民の関心は高い。しかし、新聞各社の報道は慎重だった。捜査の動きを淡々と伝え、父親の実名を報道したのは逮捕後だった。
このスタイルはかつて、犯人視報道やメディアスクラムで取材対象者に深刻な報道被害を与えた反省に立つものだ。事件報道として過不足はなかった。ただ、今回は捜査妨害を避ける配慮もあってか、結果として、通常なら報道されるような結希君の家族関係などの情報が逮捕までまったく出ない状況を生んだ。謎解きに踏み込む解説記事も少なかった。
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