日本復活のカギは睡眠にあり!
9月9日、米国でもっとも権威のある医学賞「ラスカー賞」の受賞が発表された筑波大学の柳沢正史教授(66)。受賞理由は、睡眠を制御する物質「オレキシン」の発見だ。
自らの体験に発して柳沢教授に取材し、『柳沢正史の快眠脳』を書き上げた小説家の真山仁氏(64)と、「睡眠と日本人」を語り合う。
真山 自民党総裁就任時の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という発言が注目された高市早苗首相ですが、今度は7月にXにポストした内容が話題を呼びました。「私は総理になってから全然寝ていない」という趣旨で……。柳沢さんはこの投稿をご覧になって、本気で首相のことを心配し、新聞にもコメントが掲載されましたね。
柳沢 そうなんです。どこまでが本当で、どこからがアピールなのかはさておき、一国の首相の睡眠が足りていないのなら大問題です。もちろんご本人の健康も心配ですが、何より、睡眠不足の状態で政治家としての本来の実力、パフォーマンスが出せているのかと。
真山 『柳沢正史の快眠脳』は、「日本人には睡眠に対する誤解が多い」という気づきが取材の出発点になっていますが、高市首相のポストには、こうした誤解が端的に表れていると思います。つまり「仕事のできる人間は睡眠を取らない」「寝ていないということが勤勉さのアピールになる」という……。いわゆる「寝てない自慢」。
柳沢 しかし、たとえばアメリカで「忙しくて寝ていない」なんて公言したら、こいつはタイムマネジメントをする能力がない人間なんだと思われます。睡眠時間を削って働く姿勢は、頑張っているアピールにはまったくならない。
真山 「判断を下す際には、心身ともに健康でなければいけない」というのはマネジメントの鉄則だと思います。組織の上に行けば行くほど、寝不足なんてもってのほかでしょう。
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