気づけば真夜中にバチッと目が覚めるようになってしまった
2014年に刊行された椎名誠さんの『ぼくは眠れない』(新潮新書)は、椎名さんの35年にわたる「不眠」との闘いの告白書だった。当時、椎名さん70歳。
精力的に執筆活動を展開し、映画を撮り、ビールを欠かさず、仲間たちと旅や探検や遊びに打ち込んできた椎名さんの“タフガイ”的なイメージと不眠は、いささか乖離しており、世の椎名ファンを驚かせた。
あれから12年。椎名さんは、不眠とどう向き合ってきたのだろうか。そしていまの睡眠事情は。
たしかにあの本を出した当時は、ビックリした人も多かったようです。でもいっぽうで、ぼくと身近に接する人には「まあ、椎名ならそういうこともあるだろう」という反応も多かったですよ。
やっぱり物書きというのは、どこか脆弱というか、壊れかかっているようなところがある。そうでなきゃ小説なんて書けないですから。
で、いまのぼくの睡眠事情はといえば……。
たとえば今朝は6時に起きました。カラスの鳴く声で目覚めたんです。住まいは東京23区内ですが、自然の音によって起きるという、なかなか贅沢な目覚め。で、起きたら喉が渇いてて、疲労感もない。昨晩は零時くらいに寝たのかな。だから6時間は寝ているはず。
就寝時刻は特に決めてはいません。でも、家で酒を飲んでると――いまでも毎日飲んでますが――零時過ぎたらやることがなくなってくるわけです。で、そんじゃ寝るかとベッドに入る。きのうは薬に頼ることもなく、すんなり眠れました。
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