4つの体操で睡眠スイッチを入れる
血圧・血糖値の上昇を抑える「ゾンビ体操」の考案者として知られる血管のスペシャリスト・池谷敏郎医師。睡眠と密接に関係する血管のメカニズム、そしてそれを活かした快眠のための四つのオリジナル体操を、今回教授してもらった。
私は総合内科専門医・循環器専門医として臨床にあたる一方、血管や血圧の専門家として若さを保つための生活習慣をお話しする機会も多いのですが、中でも最も重要なのは「睡眠」だと考えています。
深い睡眠(ノンレム睡眠)に入った時に最も分泌される成長ホルモンは、子どもの身長を伸ばすだけでなく、大人の肌細胞や血管、筋肉などの修復・再生や疲労回復などの働きを持つ「若返りのホルモン」でもあります。睡眠不足が続くと肌や血管などの修復工事が十分に行われず、老化が進んでしまいます。
それ以上に怖いのは血管へのダメージです。睡眠不足は自律神経のバランスの乱れに繋がるからです。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、起きている間は交感神経が優位になるために血管がキュッと収縮し、血圧が上がって「戦闘モード」になります。一方、眠っている間は副交感神経が優位になり、血管が拡張して血流が穏やかになって血圧も下がります。つまり「休息モード」です。

睡眠時間が十分でないと「戦闘モード」が続き、血管は雑巾が絞られるように弾力を失い、硬く脆くなってしまいます。これが動脈硬化の原因になりかねないのです。
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