
日本経済の中心地、東京・丸の内から、“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする
■丸の内コンフィデンシャル
【2026年】
1月号 スルガ銀「負の遺産」、ReFa快進撃の真贋、住商の“戦狼広報”、富山銀行の起爆剤
2月号 《イラスト付き》丸の内コンフィデンシャル名鑑 日本企業の次世代エース56人
3月号 中部電「捏造の泥仕合」、契約至上主義の陥穽、“吉本銀行”への怨嗟、疼く、スゴ腕再建請負人
4月号 西武・不動産開発の反発、KDDI不正の陥穽、SaaSの生存競争、その刀は“なまくら”か
5月号 生涯投資家“強欲の手口”、ホンダ社長続投のナゼ、日産“反転攻勢”の真贋、必然だった「飛び火」
6月号 新浪前会長との因果、同じ轍を踏むホンダ、傍流社長の外資流改革、スルガ銀買収の行方
7月号 東海銀行再来の予感、父の社長就任を回避、iモード社長の試練、“令嬢”の損切り
8月号 コスモ社長の命運、堅実会長の女性問題、ラピダスに暗雲のワケ、ロッテ世襲への焦り
9月号 SBI新ビジネスの真贋、ニコンにレイバンの触手、名門進学塾買収の裏側、パソナ南部路線に異論
★中部電「社風の澱」
中部電力を激震が襲った。浜岡原子力発電所の安全審査を巡る地震データの不正が発覚したことを受け、林欣吾社長と勝野哲会長が辞任したのだ。「中電の天皇」とも呼ばれる勝野氏は社内の誰も歯向かうことができない存在だった。社員からは、経営陣に物言えぬ空気が一連の不正の原因だったという声が漏れる。
浜岡原発の不正が始まったのは2012年ごろ。東日本大震災の記憶も新しい時期から悪事に手を染めていたことも驚きだが、その後も揺れの大きさを意図的に過小評価したり、廃炉費用にまつわる証拠書類を書き換えたりと、不正が常態化していた。深刻なのが、現場から2度にわたりヘルプラインへの通報があったにも拘わらず、原発再稼働の障壁になるとして社内調査を適切に行わなかったほか、コンプライアンス推進会議や社長への報告も行われなかったことだ。
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source : 文藝春秋 2026年11月号

