「チョコモナカジャンボは“車輪より上の発明”」佐藤雅彦さん・小沢健二さん一家の取材で飛び出した納得の名言

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「文藝春秋」の編集者が明かす、電子版限定の“ここだけの話”

 その曲のイントロが流れてきた瞬間、私は思わず「おお!」と声をあげました。

 今年の5月15日、有明に新しくできたSGCホール有明。小沢健二さんのライブ「月と街のAidade」の後半、青と赤の光が交錯する中で聴こえてきたのは、「カローラIIにのって」でした。ライブで演奏されるのは約16年ぶりのことでした。

小沢健二さんのYouTube生配信「ここ出ます! 月と街のAidade」告知画像

「カローラIIにのって」はトヨタ・カローラIIのCMソングで、80万枚を超える小沢さん最大のヒット曲ですが、少し扱いが特殊であることがファンの間では知られています。ジャケットを見ると、クレジット表記が「うた:小沢健二」となっている。歌詞も曲も、小沢さんが書いていないからです。では誰が書いたのか。今回「日本の顔」にご出演いただいた佐藤雅彦さんと、佐藤さんのチームでした。

佐藤雅彦氏 ©文藝春秋

 ちょうど「日本の顔」の次の候補をデスクに出す時期でした。「佐藤雅彦さんはまさに日本の顔だな」と気づいて、デスクに提案し、オファーすることになりました。

「このソファで小沢健二が寝ていた」

 最初の打ち合わせには築地のユーフラテス(佐藤研出身者によるクリエイティブグループ)の事務所を指定されました。オファーのきっかけが「カローラIIにのって」だったと話すと、「ここ、もともと小沢健二の事務所だったんですよ。そこのソファでも小沢健二が寝ていたんです」。話を伺うほど、お二人の関わりの深さに驚かされます。

 思い切って、小沢さんにもグラビアのどこかに出ていただけないかと佐藤さんに相談しました。佐藤さんは小沢さんを支える側でしたから、「自分の口からはとてもじゃないけど言えないよ」という反応。でも、お願いしているうちに、小沢さんの二人の子どもに普段から理科実験を見せているから、それを撮影するのはありかもしれない、という話になりました。佐藤さんも私と同じ日に小沢さんのライブを観ていて、楽屋に挨拶に行くと二人が懐いて騒いで大変だったそうです。

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