寝耳に水。青天の霹靂。
最近2歳の誕生日を迎えたばかりの娘を、妻が漸く寝かしつけ、私達夫婦に束の間の静寂が訪れた、ある金曜日の夜の事である。映画でも観ようかと、テレビをザッピングする妻の隣で、私はおもむろに携帯でツイッターを始めた。検索ボックスに「Giri/Haji」と打ち込み、検索ボタンをポチる。「Giri/Haji」というのは2018年に英国BBCとNetflixの共同制作で作られた、東京とロンドンを舞台にした刑事ドラマで、私が主演を務めた。昨年公開され、Netflixを介し世界中で観る事ができる。しかし、その評価や反応は私達にはなかなか伝わって来ない。そこで私は夜な夜な、世界中の視聴者の色々な声を見るためにエゴサーチするのが一種の習慣になっていた。私には到底読めない、アラビア語のツイートもちらほら出てきて、改めてNetflixの影響力の大きさを知る。その夜も、スラーッと人差し指で画面を見流していた。そんな時、ふとあるツイートが目に留まった。
「平岳大 #BAFTA ノミネートって凄くね?」
は?
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2020年10月号