中野翠「コラムニストになりたかった」

文春BOOK倶楽

佐久間 文子 文芸ジャーナリスト
エンタメ 読書

わくわくする、が人生の決め手

 その人の書いたもの読みたさに雑誌を手に取らせる連載というのがいくつかあって、私にとっては、時折、タイトルを変えながら「サンデー毎日」で30年以上続いている、中野翠さんの「満月雑記帳」だ。

 その中野さんが、フリーランスのライターとなり、コラムニストになるまでをつづったのが本書で、半自叙伝でもあり、1969年以降の雑誌のクロニクルとしても読める。小説誌に連載中から、わくわくしながら読んでいた。

 わくわく、というのはこの本のキーワードだ。中野さんは、自分がわくわくするかどうかで、感覚的に人生の大事なことを決めてきたようである。そんなことでいいのか、と思う人がいるかもしれないけど、この本を読むと、それは本当に大事なことだとわかる。他人のものさしを使わず、自分が何をやりたい(書きたい)のかゆっくり見極めていくことは。

 大学を卒業して新卒の就職試験に失敗した中野さんは、父親のコネで読売新聞社でアルバイトをはじめる。主婦の友社で宣伝制作課のコピーライターになるが、2年つとめたところでやめて、ヨーロッパへ3カ月の放浪旅行に。帰国後はフリーランスのライターになる。

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source : 文藝春秋 2021年2月号

genre : エンタメ 読書