読書を愛する孤独の達人が「極上の本棚」を公開する
「孤独の友」といえば、なんといっても読書です。
私は子どもの頃から孤独でした。小学校2年で肺結核にかかり、2年間、自宅の一室で安静にしているしかなく、同年代の友だちと外で遊んだことはありません。友だちと呼べる存在は本しかなかったのです。
しかし、今振り返ると、そういう境遇にあったことは幸運だったと思っています。幼くして一人で本を読み耽り、孤独と向き合うことの愉楽を知ったからです。それ以降、私は本がなければ生きていけない人間になってしまいました。
孤独を楽しむための本は2種類ある、と私は考えています。「ますます孤独のどん底につき落としてくれるような本」と、「和やかに孤独を慰めてくれる本」です。この両方の本を読むことが大切です。
人生を振り返ると、大きく分けて3つの時期がありました。私は、その折々で、心に残るいろいろな本に出会ってきました。ほんの少しですが、その一部をご紹介したいと思います。
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source : 文藝春秋 2018年12月号