中国の監視社会化が一段と進むのを見ると、ジョージ・オーウェル『一九八四年』を思い起こします。こんなディストピア社会は、技術的には無理だろうと思っていたのに、ITやAIによって可能になってしまいました。人々は、「ビッグ・ブラザー」ならぬ中国共産党の監視の下で生きています。この技術は、さらに世界に拡散しつつあります。作家の想像力と先見力に脱帽です。
東京五輪の開会式の演出家がユダヤ人虐殺をお笑いにしていたことが判明したとき、その重大さに気づかない人が多かったことに衝撃を受けました。そんな人のために、ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』は必読です。著者は、強制収容所から奇跡的な生還を果たした精神科医。収容所の人たちの絶望と希望を受け止めておきたいものです。
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source : 文藝春秋 2022年1月号