◆「ロシア」を軍事/思想から考える
文藝春秋digitalは、4月11日(月)19時〜、哲学者の東浩紀さんと東京大学専任講師の小泉悠さんによるオンライン対談イベント「ロシアの核と世界秩序のリアリズム」を開催しました。
《アーカイブ動画はこのページ下部にあります》
今年2月24日、ロシア軍がウクライナへの侵攻を始めました。現在にいたるまで、首都キーウ(キエフ)をはじめ複数の都市への攻撃、戦闘が確認されており、事態は当初の予想を裏切って長期化の様相を呈しています。
国際世論の猛反発を無視した暴挙に出たロシアのプーチン大統領。核戦力の使用可能性についてもロシア側から言及があり、核使用の懸念が高まっています。一方、29日、ロシアのフォミン国防次官はキーウと北部チェルニヒウにおける軍事活動の縮小を発表しました。大戦後に世界が築き上げてきた秩序が時々刻々と変化していく事態を東浩紀さん、小泉悠さんはどのように見ているのでしょうか。
小泉さんは著書に『現代ロシアの軍事戦略』があり、軍事アナリストとして「主権国家」としての危機感を持つ現在のロシアを分析してきました。18~20世紀に時計の針を逆回ししたかのような状況を、「世界観同士がガチガチとぶつかっている時代」と評しています。
今回のウクライナ侵攻を受けて、国内では核シェアリングなどの国防についての議論が再燃。小泉さんは「日本型ファシズムを実際に体験したのは祖父母以前だから、孫世代の僕はあんまり実感として恐怖を持たなくて普通に外敵の方が怖い。しかし両親の世代にとっては外敵よりも日本型ファシズム復活の方がリアルな脅威に見えている」とSNSに投稿しています。
東さんは編集長を務めるゲンロン本誌にて、「ロシア現代思想」特集を続けて刊行(『ゲンロン6』『ゲンロン7』)しました。「ロシア的なもの」を思想の観点から考察した同特集では、アレクサンドル・ドゥーギンによる「ネオ・ユーラシア主義」などの議論が紹介されています。
ソルジェニーツィン、ドストエフスキーらロシアの作家、思想家たちは東さんの思想にとって重要な存在であり、また、チョルノーブリ(チェルノブイリ)へのツアーを実践してきました。
「ロシア」の軍事・政治・思想を巡る貴重な対談、ぜひご覧ください。
当日リアルタイムでご覧になれない方も、イベントの模様を収録した動画を配信しますので、何度でもご覧いただくことができます(※編集の都合上、動画はイベント終了後、一両日中に公開します)。動画は本記事のいちばん下(有料部分)にアップします。
◆イベント概要
イベント名:「ロシアの核と世界秩序のリアリズム」
出演:東浩紀、小泉悠
日時:4月11日(月)19時〜20時30分(予定)Zoomウェビナーを使用して開催します。完全オンラインイベントです。当日リアルタイムでイベントをご覧になれない方も、アーカイブ動画の配信があります(※動画編集の都合上、イベント終了後、一両日中にアップします)
◆問い合わせ
文藝春秋編集部
メール:mbunshun@bunshun.co.jp
◆イベントフル動画
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source : 文藝春秋