6月22日発売の『週刊新潮』で、豊田(とよた)真由子衆議院議員(埼玉4区選出)の元秘書(以下A氏)が、彼女に暴行・暴言を受けたことを告発した。車の後部座席に座っていた豊田議員が、運転席のA氏に対して「この、ハゲーっ!」「違うだろーっ!」などと大絶叫。運転中にもかかわらず頭、左のこめかみ辺りを計6、7回にわたって殴られ、腫れてしまったと語った。ICレコーダーに録音された衝撃的な音声は、連日テレビのワイドショーなどで放送され、国民の耳目を集めた。
A氏はこの日の暴行・暴言の原因を、支持者に送ったバースデーカード47枚の裏面に書かれた議員直筆の名前と、事務所で貼った表面のラベルの宛名が異なっていた『ケアレスミス』が原因であると語っている。7月にA氏は豊田議員から暴行を受けたとして埼玉県警に被害届を出し、受理された。
第一報の翌日、豊田議員は自民党に離党届を提出(8月10日に受理)。自民党幹部は「心身症を患って入院した」と発表、その後、公の場には一切姿を見せていなかった。
だが小誌記者が地元(埼玉4区)の支援者に話を聞くと、「元秘書の方は事件後も顔は腫れていなかった」「豊田さんは地元では人気者です」と語る人もいるなど、一連の報道には不可解な点もあった。
そこで小誌は、報道後、豊田議員に対して取材の交渉を続けてきた。事件の真相を本人の口から聞きたかったからだ。豊田議員は8月下旬になって、小誌の求めにようやく応じ、対面でのインタビューを行なった。
沈黙を破った理由
豊田議員はまず、開口一番こう語り出した。
「このたびは元秘書のAさんには、大変なご迷惑をおかけいたしました。心より深くお詫び申し上げます。関係者の皆さまにも多大なご迷惑をおかけし、地元の皆さま、国民の皆さまのご信頼を深く傷つけることとなり、本当に申し訳ありません。
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source : 文藝春秋 2017年10月号