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石破茂「国民からの共感を失った」

村上誠一郎「人事も政策もすべて間違っている」

後藤田正純「執行部はなぜ安倍さんに何も言えないのか」

自由民主党本部 ©文藝春秋

「私は(安倍政権が)今の国民を軽視する感覚でいると、必ずしっぺ返しを食らうと申し上げている。それは批判ではなく意見です。自民党は自由で民主的な党であって、言論は自由のはず。昔は党内でいろんな意見が飛び交っていて調整できていた。このまま安倍さんと一緒に自民党は倒れるんですか? そうじゃないですよね? と言いたい」

 こう語るのは、自民党の衆議院議員・後藤田正純氏だ。

 2012年12月の発足以来、高い支持率を誇ってきた安倍政権。安倍晋三首相が前面に打ち出したアベノミクスで株価は上昇し、失業率も低下した。外交面でも「地球儀外交」(2国間関係だけではなく、世界全体を俯瞰して自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった価値に立脚する戦略的な外交)が一定の評価を得ている。

 そうした成果をもとに国政選挙で4連勝し、「安倍一強」と言われるほどの長期政権となった。自身の第1次安倍内閣以来、福田、麻生、鳩山、菅、野田と1年前後しか持たない政権が続き、日本の政治は安定性を欠いてきた。安定した長期政権は国民が望むところでもあっただろう。

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source : 文藝春秋 2017年09月号

genre : ニュース 政治