根拠のない自信や罵詈雑言……新大統領の脳内に迫る
1月20日に行われた米大統領就任式。ドナルド・トランプ新大統領は、こう声を張り上げていました。
「今日から、アメリカ第一のみになります。アメリカファーストです」
私は、この就任演説をテレビで観ていましたが、相変わらず難易度の低い単語や言い回しを多用するところは、「格調高い」と絶賛されたバラク・オバマ前大統領のスピーチとは対照的でした。
――大衆はますます、短く、理解が容易で、刺激的な言葉しか受け付けなくなっていくのだろう。
そのような感想を抱きました。
私は、今回の大統領選で、トランプ氏が共和党候補に決定した頃から、彼が勝利することを予測していました。ところが、私がそう主張すると、テレビ番組などで共演した政治ジャーナリストの方々は、皆揃って一笑に付しました。「アメリカの大衆はもっと賢いだろう」と。つまり、「アメリカの大統領にああいう人を選ばないで欲しい」という希望的観測を述べていたわけです。もしくは、政治ジャーナリストという職業柄、“トランプ応援団”だと思われることは不利だと計算して発言されていたのかもしれません。
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source : 文藝春秋 2017年03月号