“彼ら”と真剣に話し合って分かった現実
「ロボット革命を起こす」
2年ほど前から安倍晋三首相は繰り返しそう発言している。すでに「ロボット革命実現会議」が6回も開かれ、「ロボット新戦略」も策定済み。それによると、今は革命前夜のようで、これから日本はAI(人工知能)の進歩によって「日常生活の様々な場面でロボットが活用され」、「津々浦々に『ロボットがある日常』」となり、「ロボットバリアフリー」の「ロボットタウン」、さらには「ロボット・ショーケース」に生まれ変わるそうなのだ。
何を言っているのか?
と私などは思うのだが、マスコミも連日のようにAIの進展ぶりを報じ、「シンギュラリティー」がいよいよ起こるなどと伝えている。「シンギュラリティー」とはAIが自分より能力の高いAIを自ら生み出すこと。そのAIがまた自分より優秀なAIを生み出し、それがまたより優秀なAIを……という具合に人智を超えて勝手に進化していく。2045年には「人の心にまで入り込み始めたAIが社会や国家、経済を揺さぶり、歴史を変える」(日本経済新聞 2016年11月4日)と断言しており、そこまで言われると、スマホも持っていない私は恐怖に駆られる。
ちょっと待ってくれ。
せめて多少なりとも理解できてからにしてほしい、とお願いしたいくらいなのである。
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source : 文藝春秋 2017年01月号