大事なのは、「自然」や「社会」との向き合い方だ
理系と文系を隔てる壁とは何か。そして、理系でも文系でも持つべき共通の「眼」とは一体何か。
『唯脳論』『バカの壁』など多数の著作を通じて、現代日本の社会や思想を論じ、昆虫採集家としても知られる解剖学者の養老孟司氏。
そして、細胞生物学者として様々な発見をしながら、当代を代表する歌人として活動する、京都産業大学総合生命科学部教授の永田和宏氏。
ともに文理を超えた活動を続ける二人が、大学教育のあり方から人間の「意識」と「感覚」まで、大いに論じ合った。
養老 教育、教育と言いますけれど、先生って一体何を教えられるんでしょうかね。大学で教えることって、一体何なのでしょうか。
永田 京都大学に入ったとき、当時の奥田東総長が入学式で、「京都大学は諸君に何も教えません」と挨拶されました。高校とはまったく違う世界に来たんだなとショックを受けたことをよく覚えています。
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source : 文藝春秋 2015年11月号