『中田薫』北康宏/吉川弘文館
『文学キョーダイ!!』奈倉有里・逢坂冬馬/文藝春秋
『百貨店の戦後史 全国老舗デパートの黄金時代』夫馬信一/国書刊行会
『中田薫』は、わが国における法制史学の創始者である中田薫(1877〜1967)の人物伝。中田は1897年に東京帝国大学法科大学政治学科に入学、1902年に同大学助教授、欧州留学を経て教授、1927年から30年まで法学部長を務めた。西欧封建制との比較による日本の荘園制研究、日唐律令制の比較と、その前提となる唐令の復元、家族法の通史的検討など、真摯な探求から生みだされた業績は、法学の枠を超えて日本史・東洋史など、幅広い分野を潤す豊かな水脈となって受け継がれている。一方で彼は学問の自由と大学の自治を守るために権力と闘った。皮切りとなった1905年の戸水事件(日露戦争講和反対を唱えて、戸水寛人教授が休職処分となった)では、全学をあげて政府からの人事介入に抵抗し、逆に文部大臣を引責辞任に追い込んでいる。
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source : 文藝春秋 2024年1月号