ちあきなおみ「喝采」
(1972年、作詞:吉田旺 作曲:中村泰士)
尾崎紀世彦「また逢う日まで」
(1971年、作詞:阿久悠 作曲:筒美京平)
太田裕美「木綿のハンカチーフ」
(1975年、作詞:松本隆 作曲:筒美京平)
「喝采」当時の歌謡曲の中でも、ひときわ神がかった曲のように思えました。イントロが秀逸で、ドラマチックな展開と、魂の熱唱。子供心に胸を打たれました。
「また逢う日まで」つぶやくように歌が始まったかと思うと、サビに入ってからの大きな解放感が素晴らしいと思いました。この曲を最近また誰かがカヴァーしたのか、渋谷で繰り返しかかっていました。やはり名曲は残るものなんですね。
「木綿のハンカチーフ」別れの歌なのに明るいメロディという組み合わせに、かえって胸が切なくなりました。
平成令和の時代も作曲家はたくさん出ていますが、作詞家という職業は昭和でなくなってしまったのでは、と思われるほど、この当時の歌詞には圧倒されました。
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source : 文藝春秋 2024年2月号