ようやく私たちのライフスタイルに、華やいだ夜会が戻ってきたこの頃。今回はパーティやフォーマルシーンにふさわしいエレガントなブラックシューズを紹介したい。タキシードにも合う正統派から、ユーモア満点の珍品まで多彩な選択肢をご賞味あれ。

John Lobb(ジョンロブ)
紳士靴の最高峰、ジョンロブのニューモデル「マンセル」は、大定番モデル「CITYⅡ」をベースに、靴紐を省くとともにアッパーを繊細なステッチで装飾。タキシードにも映えるエレガントな表情と、着脱しやすさを兼ね備えた、日本のフォーマルシーンにぴったりの一足だ。¥306,900(ジョン ロブ ジャパン☎03-6267-6010)
ドレスコードに知的な遊び心を添えて
ここ数年、世の中を席巻したスニーカーブームも、コロナ禍の沈静化とともに一段落。上質な革靴がもつ知性と品格が、ようやく見直される時がやってきたのだ。そこで今回は、華やぎの場面でこそ映えるドレスシューズをラインナップした。
フォーマルといえば冠婚葬祭すべてのシーンに対応する内羽根のストレートチップを連想しがちだが、近年の紳士靴のデザインは、より自由度を増している。ストレートチップから靴紐を取り去ったジョンロブ、プレーントウに華麗な文様をあしらったベルルッティ。そしてサイドゴアブーツにラテン的な色気を注入したガジアーノ&ガーリング……。ストイックに装うだけがフォーマルではない。シックな艶めきを湛えたこれらの靴で、久しぶりに着る喜びと履く楽しさを満喫してほしい。

世界屈指の洒落者かつ紳士靴愛好家としても知られる、英国人ミュージシャンのブライアン・フェリー。その華麗なパーティスタイルの決め手は、美しく磨き上げた革靴だ。ⒸDave M. Benett/VF14, Getty Images
夜会でこそ映える色気ある紳士靴

Berluti(ベルルッティ)
ベルルッティ最古のモデルのひとつ「アレッサンドロ デムジュール」。秘伝のヴェネチアレザーを一枚革で用い、18世紀の手書き文様から着想を得た“スクリット”なる装飾を施した、神秘的なまでに美しい紳士靴だ。その流麗さからは想像もつかない軽さと履き心地のよさで、世界中のセレブリティを虜にしている。靴¥337,700、シュークリーム¥5,060、アッシュトレイ¥262,900(ベルルッティ・インフォメーション・デスク☎0120-961-859)
パーティを彩る正統派紳士靴

Gaziano & Girling(ガジアーノ&ガーリング)
イヴ・モンタンが愛用したアンクル丈のサイドゴアブーツから着想を得たモデル「モンタンⅡ」。その魅力は、英国靴でありながらもイタリアの美学を取り入れた、モダンなロングノーズのフォルム。プレーンなスーツスタイルを華やがせる決定打だ。¥264,000(トレーディングポスト青山本店☎03-5474-8725) その他は私物
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