「みなさん、健康診断を受けても、結果を見て一喜一憂するだけで、十分に活かしきれていない。これは本当に勿体ないことです」
冷静な口調でこう語ったのは、一之江駅前ひまわり医院院長の伊藤大介医師です。今回、「文藝春秋」(8月号)に掲載された「健康診断は宝の地図だ」をご執筆いただきました。
伊藤先生に初めてお会いしたのは今年2月のこと。柔和な顔立ちで、温厚な雰囲気を纏っていますが、ひと度、私が病気や健康上の疑問を口にすると、キラリと眼鏡を光らせ「それはこうです」「いや実はこうなっています」と鋭く明快な発言をされる。そのギャップがとても印象的でした。
現在39歳。その経歴は医学界にあって異端とも言えます。
東京大学医学部を卒業後、肝臓・胆嚢・膵臓を専門とする外科医を務め、その後、内科医に転身。様々な病院を渡り歩き、急性期病院などに長く勤めた後に、現在は患者さんの複数の病気や生活の課題を横断的に診る「総合診療医」として、年間約3万人もの患者さんを診療しているのです。
「週刊文春」の医療・健康記事に頻繁に登場しているので、最近、俄かに注目を集めています。いつも論文や研究結果などのエビデンスに基づいた発言をされ、がんの症状から花粉症の悩みに至るまで守備範囲も広い。私も「これはすごい人が出てきたな……」という印象を抱きました。
そんな伊藤先生が満を持して小誌に寄稿したのが「健康診断は宝の地図だ」。読めば「健康診断こそが自分の未来を変える」と納得できること請け合いです。伊藤先生は「『進行速度』と『進行レベル』を意識して健康診断の結果表を見よ」と繰り返し記事中で強調しているのですが、これが目から鱗の画期的新説だと言えます。あえて詳細は書きませんが、是非、読者の方々には読んでいただきたいです。
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