◆「進行レベル」と「進行速度」を意識せよ
◆高齢者は血圧より心電図、眼底検査に注意
◆がん検診は低線量CT、MRIも要検討
読者のみなさんは「健康診断には意味がない」という研究報告があることをご存じでしょうか。
エビデンスに基づいた医療情報を発信しているイギリスの機関「Cochrane」(コクラン)は、約25万人を対象とした世界最大規模の研究を行い、「健康診断の受診は、いかなる原因の死亡リスクにも影響を与えなかった」という結果を報告しているのです。このような報告を踏まえて、医師たちの中にも「健康診断は受ける必要がない」「無駄に病気を見つけてしまうだけ」などと主張する人もいます。
では、本当に健康診断を受けても意味がないのか。実はこの話には裏があります。コクランの論文執筆者は、健康診断に効果がでなかった理由として、以下の二つを挙げているのです。
一つ目は、かかりつけ医が事前に病気のリスクが高い患者さんを分かっていて、健康診断が影響しなかったという理由。重要なのは二つ目の理由です。健康診断で病気のリスクが高いと分かっても、医師から提案された検査や治療に従わない人、リスクがあるのにそもそも健康診断を受けていない人が多いということです。
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source : 文藝春秋 2024年8月号