日に日にキャッシュレス化が進み、財布はどんどんコンパクトに。いまや、「ミニ財布」派が断然優勢だ。この春は手のひらサイズの相棒を見つけたい。
※特に表記のないサイズは縦×横×マチを表します
毎日を彩る手の中の宝物
――小さきものは、みなうつくし。清少納言が『枕草子』で説いた“うりにかきたるちごの顔”や“雛の調度”のように、手のひらサイズの小さな財布もまた美しい。コンパクトななかにクラフトマンシップが息づき、アイデンティティや機能性が凝縮されている。控えめながらしっかりと存在感を放つ姿は、迫りくるキャッシュレス化の波を一身に背負うようで、愛おしささえ感じられる。
春に新調する財布は、その語呂から財布が“張る”ほどお金が入るといわれている。昨今は景気の影響からかSNSやニュースで、一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)という言葉も話題だ。縁起を担ぐなら、日本の吉日で“天が万物の罪を許す”という天赦日と、“一粒のもみを蒔けば万倍にも実る”という一粒万倍日が重なる日が最強の開運日となり、何かを始めたり、財布を新調したりするのにいいという。これらの吉日は九星気学の暦に基づくもので、江戸時代に多くの庶民が夢中になった。
次におとずれる最強開運日は、2025年3月10日。眉唾物と捉えるにせよ、手元に迎え入れる美しい相棒は新しい季節の始まりに高揚をもたらす。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2025年2月号