文春オンライン

息子の反抗期、各所への土下座、非常識な取材…石田家の父(68)が語る、大家族のリアル「子どもたちには理不尽な思いをさせたな…」

「石田さんチ」石田晃さんインタビューより#2

note

子どもの意思をできるだけ尊重することが大事

――晃さんが子育てをする上で気をつけていたことは何でしょうか。

 子どもに自分の意見を「押し付けない」ということですね。これは前からやっていたわけじゃなくて、長年子どもを育ててきてわかったことなんだけどね。

 押し付けていたんだなって思うことがたくさんあるけど、自分の気持ちは胸にしまって、子どもの意思をできるだけ尊重する。それが大事だって気づいたね。

ADVERTISEMENT

 

 それと、子どもだけじゃないけど、愛情をかければかけるほど、思えば思うほど、かえって子どもの重荷になることもある。「親から期待されている。どうしよう。何をすればいいんだろう」って。そうすると反発心を持つ子もいて。

 特に末っ子の隼司の場合はそうだったんだなって思うね。自分の子どもだって、考え方は違うし、親の思い通りになんかいかない。それをもっとわかってあげていれば、もう少し違うこと言えたのかなって今は思うけどね。

いろんな番組の取材が入って、非常識な対応をする制作会社もいた

――そもそも石田家がTVに出演し始めたきっかけは何だったのでしょうか。

 俺の仕事先で取材の話をいただいて、1回出てみたのが最初だね。1回出るといろんな番組からどんどんオファーが来て、すごかったよ。細川ふみえが女房の代わりに「1日お母さんをする」という企画があったんだけど、俺は企画の詳細までは聞いてなくて。家に帰ったら、居間にADがいて、布団が敷いてあったから「なんで他人の家に勝手に入ってんだよ」って怒ったことがあったね。

 

 ADやカメラマンは、うちに泊まろうとしていたみたいだけど、近くのホテルを取れって言って、出てってもらった。子どもたちはビクビクして、2階から降りてこなかったけど。いろんな番組の取材が入ってたし、非常識な対応をする制作会社もいたので、ピリピリしていましたね。

 基本的には女房が窓口になって、取材の対応をしてくれていましたけど、いろんな人がいたね。女房も話していたけど、出禁になった人もいたし。でも取材を引き受ける時は必ず俺に相談してくれて、話し合って決めていましたよ。

関連記事