自分の役割はしっかりやり、ほかの人の邪魔はしない
――1994年10月には、上島さんの結婚式に出席された。
私が司会をしていた「全日本そっくり大賞」という番組があって、(ものまねタレントの)コージ―冨田とかがそこの卒業生なんですね。竜ちゃんの結婚相手の(広川)ひかるちゃんは、そこに出てきた高校生だった。荻野目洋子ちゃんのものまねとかが、すごく面白くて。高校卒業したらデビューしてきて、太田プロに入ってきたんです。10歳の差があるから、まさか竜ちゃんと結婚するとは思いませんでしたけれど。当時はまだバブルの名残があってね、すごく派手で華やかな式でした。ケーキも大きくて。竜ちゃん、喜んでましたね。
――その後も色んな場面で一緒になった?
出版記念とか、番組の打ち上げとか、お誕生会とか。ありとあらゆるパーティに、ダチョウ倶楽部は来てくれたと思います。竜ちゃんはソツがないというか、静かにニコニコしてるのよね。何か与えると、パッと出てくる。これは本番でも同じで、自分の役割ってときはしっかりやるけど、それ以外はほかの人の邪魔はしない。出しゃばりじゃないのよ。竜ちゃんはちゃんと自分の出る場所わかっていて、ポイント、ポイントは大爆笑だから。
コロナ禍になり、全部のタイミングが悪い方へ…
――「気遣いの人だった」という声も聞きます。
私が2007年にガンになった時も、本当に心配してくれて。「体の方は大丈夫なのか?」ってことを一生懸命聞いてくれた。手術が終わって少し回復した時、快気祝いも開いてくれました。その後も、私なんかが楽屋でポツンといると、必ず覗いてくれて、「おはようございます、最近どうですか?」って。あと誕生日とか、私が一人でいたりすると、どこからともなく夜中でもケーキ買ってきてくれたりとか。すごく洒落たプレゼントを頂いたこともありますよ。
私にもこんなふうに優しくしてくれたんだから、「竜兵会」の後輩たちなんかは、竜ちゃんにすごく親切にしてもらっていたと思いますよ。竜兵会って結構、竜ちゃんにきついんだけどね。でも、竜ちゃんはそれが気に入っていて。