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「事件をなかったこと」にするために
さすがに事の重大さを認識した3人は事件の発覚を恐れ、Jさんの遺体の投棄を決める。
その隠蔽工作も極めて残虐である。遺体を大型の旅行鞄に入れガムテープを巻きつけた後、Aのかつての仕事先から運搬用のトラックを借りてセメントをもらい受けた。次に近所に捨てられていたドラム缶をCの家の前まで運び、その中に鞄ごとJさんの遺体を投棄。その上からコンクリートを流し込み、さらにブロックや煉瓦がを入れて固定。ドラム缶に黒色ビニール製ごみ袋を被せてガムテープで密閉した。
この後、A、B、Cの3人はトラックで重さ300キロを超えるドラム缶を運び、当時、家電製品などの不法投棄が多かった江東区若洲の工事現場に投棄する。
元号が昭和から平成に変わる2日前のことだ。