同級生交歓 立教女学院小・中・高等学校 昭和60年卒

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東京都杉並区 立教女学院にて(撮影・鈴木七絵)

(右から)
愛育病院医師
石井(藤本)のぞみ
翻訳家
加藤リツ子
武蔵野大学薬学部教授
伊藤清美
エッセイスト
酒井順子
陶磁研究家
森由美

 制服なし、通知表なし、低学年はランドセルもなし、という自由な学校で、我々が出会ったのは6歳の時、1年A組の教室において。最初の行事である歓迎遠足では、6年生に手を引かれ、徒歩で井の頭公園へ。まだ20代だった象のはな子に歌を歌ってあげた仲間が、母校に集いました。

 高校までを女子だけで過ごした我々ですが、藤本さん(6年生時の文集に書かれている「将来の夢」→獣医)は卒業後も女子だけの大学で医学を学び、現在は愛育病院で小児医療に奮闘する日々。

 子供の頃から勉強ができた伊藤さん(同→数学者)は、薬学研究の道に進み、武蔵野大学で、学生達を指導しています。

 加藤さん(同→フランスへ行くこと)は、フランス文学科へ進学した後に子供の頃の夢の通り、フランス留学。フランス語の通訳、翻訳家として活躍中です。

 先生から「サンボ」(今ではありえない)とのニックネームをつけられるほど活発だった森さん(同→天文学者か作家)は、大学で化学を専攻。大学院では焼物の素材分析を学び、陶磁研究家の道へ。父君(中島誠之助氏)と同じく「開運! なんでも鑑定団」で、鋭い鑑定眼を発揮しています。

 酒井(同→インテリアデザイナー)は、高校時代に先生の目を盗んで書いた文章がきっかけで、もの書きに。自由に「見る」ことができた女子だけの世界が、今の仕事につながっている気がしてなりません。

 はからずも、中島氏、藤本さんの父君(石井威望東大名誉教授)、加藤さんの父君(俳優・故加藤武氏)と、親子2代にわたる「同級生交歓」登場が3組、ということになりました。1年A組担任だった高木先生がお元気なのも、嬉しい限り。(酒井)

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source : 文藝春秋 2019年12月号

genre : ライフ ライフスタイル