お金と地位で人は動かない。仕事の原点は「楽しい」です
令和時代を多くの国民が自然にお祝いしているのは、とてもいい感じがします。
新元号が決まる日も、皇室や元号に反対する人たちが声をあげる暇もないくらい、みんなで元号の予想を楽しんだり、「令和、いいじゃん」「俺は西暦しか使わないよ」などと盛り上がっていましたよね。
昭和から平成に代わる頃は、「天皇制はけしからん」とか「新元号は民主的に決めるべきだ」とか文句を言う声が聞こえてきました。しかし、いまや右翼も左翼もない。平成の30年間に、日本社会が大きく変わったのだと思います。
この30年間で変化したものの1つに、日本人の「仕事」についての考え方があります。
平成が始まったのはバブル経済のさなかで、日本全体が働けば働くほど儲かる時代でした。遅くまで残業し、派手に夜遊びもして、「24時間戦えますか」という栄養ドリンクのCMが話題になった時期です。
あの頃のぼく自身を振り返れば、80年代は西武百貨店の「おいしい生活。」などコピーライターとして主に働き、週刊文春に「糸井重里の萬流コピー塾」を連載。平成になる頃には『MOTHER』という任天堂のロールプレイングゲームの開発も手がけるなど、活動の場を広げていた時期です。
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source : 文藝春秋 2019年6月号