『もしも君の町がガザだったら』高橋真樹/ポプラ社
『歩くという哲学』フレデリック・グロ/山と溪谷社
『ケアと編集』白石正明/岩波新書
『もしも君の町がガザだったら』を読みながら、私は何度も「知らなかった……」と呟いた。なぜ今、パレスチナとイスラエルがあの状態にあるのか。情報社会に生きる私たちは、すぐにいろんなことを検索する。そしてわかったつもりになる。でも本当は知らない。なぜそれが起こっているのかを。それが自分と無関係ではないということを――。知らないということはとても怖いことだ。一人一人を見る視点、自分だったらと考える力を私たちはどこまで持っているだろう。いくら想像しても、著者が言うように「空爆で体がバラバラになっても自分の遺体だとわかるように、マジックで自分の腕に名前を書いた9歳の少年の気持ち」をわかることは、恐らくできない。でも、想像しなくてはと強く思う。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2026年1月号

