防衛費増額と自前の防衛力強化――米国の要求を満たすのに最も効率的だ
本稿は、米『フォーリン・アフェアーズ』誌に2025年11月19日付で掲載されたモーリッツ・グレーフラス氏とマーク・レイモンド氏の共著論文「Americaʼs Allies Should Go Nuclear」の全訳である。
モーリッツ・グレーフラス氏は、オクラホマ大学ウィック・キャリー国際安全保障助教で、ユーラシア・グループの研究員。国際安全保障が専門で、「大国政治」「大戦略」「国際政治の権力の空白」「国際秩序の崩壊」に関する研究で知られる。ドイツのエッセン出身で、独バイロイト大学で哲学と経済学の学士号を取得後、米ノートルダム大学で政治学の博士号を取得。
マーク・レイモンド氏は、オクラホマ大学ウィック・キャリー国際関係准教授。国際法・国際規範が専門で、サイバーセキュリティやインターネット・ガバナンスの研究で知られるが、近年は核戦略や国際秩序の安定性にも研究対象を広げている。カナダ出身で、ウェスタン・オンタリオ大学で学士、トロント大学で修士および博士号を取得。
高市早苗政権の官邸幹部による「日本は核兵器を保有すべきだ」という発言が問題視され、「日本の核武装はそもそも米国が許さない」とも指摘されるなかで、いわゆる「米国の安全保障コミュニティ」の“内部の人間”が、日本への「選択的(友好的)核拡散」を推奨していることの意味は重い。
有効な「選択的核拡散」
「核拡散の可能性」ほど、安全保障の専門家や政策立案者を恐れさせるシナリオはない。
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