「文藝春秋」の編集者が明かす、電子版限定の“ここだけの話”
世の中のおいしいものはすべて食べたいーー。そんな欲望のまま、食いしん坊な日々を過ごしてきました。しかも胃下垂気味の大食漢で、若い頃は「食べ放題」「大盛り」に目がなく、某テレビ番組の大食い選手権に出場しないかと勧誘されたこともあります。
ここ数年は食事代がどこも高騰しているので、コスパのいいレストランをパトロールしています。が、「パリにあるランブロワジーのシェフに日本人の若手シェフが就任した」というニュースが目に飛び込み、心がざわつきました。
読者のなかには訪れた方もいらっしゃるかもしれませんが……ランブロワジーは35年以上、ミシュランの三つ星を維持した超名店です。ルイ13世が過ごした豪勢な邸宅に店を構え、フランスのオランド前大統領が米国のオバマ元大統領を招くなど綺羅星ストーリーが数多くあります。木村拓哉主演のドラマ「グランメゾン東京」で世界初のロケが敢行されたことも。パリでもっとも予約の取れないレストランです。

最近は、しばらくすると予約困難になっていたり料金がぐんと上がったりするから、気になったらお店はすぐに訪れることが肝心です。円安であるものの気になり気になり、思い切ってパリへ行くか……と決意した矢先に、シェフが「日本へ帰国する」というのです。直接お話をうかがえる! となり、今回の記事が実現しました。
フランス料理のシェフは太めのボディでお腹はぽってり、というイメージがありますが、新シェフの安發伸太郎(あわ・しんたろう、40)さんはすっきりスレンダー。

安發さんは「シェフは試食が多く、味覚を研ぎ澄ませるために一日一食」と節制しています。また、「食べ過ぎたという感覚は絶対に嫌」で、いまの時代にあった軽やかでいて満足感のある料理を目指しています。満腹感を求めてきた私とは違い過ぎる……。まるでモデルのような出で立ちの安發さんですが、高校を卒業後には単身で渡仏し、お店を一軒一軒回って修業先を探したという熱血漢。その様子は、「文藝春秋」5月号の「パリ三つ星店継承者のミシュラン論」でぜひお楽しみください。
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